2016年第1問【問4】解説

<はじめに>
 この問題は、今回の第1問の中で最も優れた問題だと私は思います。指示語・接続語をフル活用することで根拠を過不足なく拾うことが出来、現代文の基礎力のある人が確実に得点出来る問題です。ただ、こうした傍線部近辺を精読して根拠を拾う作業は、ある意味、どの塾・どの予備校の講師も教えていることであり、こうした「ミクロ」な読みは、大半の受験生がコンスタントにこなせてしまいます。この授業を受けている皆さんは、ぜひそこから一歩踏み上がり、文章の広範囲における論理の流れまで掴めるような「マクロ」な読みが出来るようにもなってほしいと思い、この動画では、基本の解き方だけでなく、「問題提起」が表れた後の「読み方」についても触れています。
 こういうマクロな読解が出来るようになると、「出題者がなぜそこに傍線部を設置したか?」というところまで実は見えてきます。この動画を見終わった後にぜひそのことを考えてみてください。「第7~9段落にはそりゃあ設置したくないよなあ…。第10か第11のどっちかに一本引きたいよなあ…。」といった、出題者の心理まで見えてくれば大したものです。
 

<授業動画>

 

小学校時代は弟の受験指導、中学校時代は友人への定期テスト対策指導、高校時代は家庭教師、大学時代はYouTubeでの無料講義配信…と、昔からさまざまな形で「教える」ということをしてきました。得意分野は「現代文」の指導です。文章を読むこと、解くことがどんな作業なのかを明らかにしながら、皆さんの学力UPのために尽力できたらと思っております。

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