◎問題をノーヒントでやってみよう
◎完璧じゃなかったら解説を読もう
ここでは、微分方程式について勉強します。
微分方程式は、主に大学数学の範囲ですが。
高校数学Ⅲでも、ごく初歩的な問題が取り扱われています。
今回の例題のような問題ですね。
確認していきましょう。
まず「微分方程式」とは何でしょうか?
僕たちは方程式については勉強してきました。
ある値のときに成り立つ式、それが方程式でした。
(ちなみに、どんな値でも成り立つ式は恒等式でした。)
では、微分方程式とは何か?
このような、微分された式を導関数と言いました。
この導関数が含まれる方程式を、微分方程式と言います。
では、「微分方程式を解く」とは、どういうことでしょうか?
僕たちはこれまで、方程式を解いてきましたよね。
例えば、「x+3=5」これは方程式です。
意味は、「この式を成り立たせるようなxの値は何か?」ですよね。
当然、答えはx=2です。
微分方程式でも同じようなものです。
違いは、値ではなく「関数を表す式」を求めるということです。
例えば、「y’=2」。
これは「微分して2になるようなyの式は?」という意味です。
つまり、直接積分すればいいですね。
y=2x+C(Cは任意の定数)です。
このCは不定積分で何度も出てきたので、OKですよね。
定数ならどんな数でもいいということです。
y=2x+3でも、y=2x-1000でも。
微分すれば、y’=2になりますもんね。
以上より、微分方程式y’=2を解くと、y=2x+C(Cは任意の定数)となることがわかります。
このように、微分方程式では。
微分の知識、積分の知識が不可欠になります。
基本的な微分や積分に自信がない場合は。
まずそこからマスターしておくべきです。
基本的な微分や積分をマスターしている方なら、今までの例を見て。
「なんだ、単なる積分する問題か。楽勝!」
と思われるかもしれませんが、ここまでのような問題は、簡単すぎてあまり出てきません^^;
今回の例題のように、直接積分では解けない形がほとんどです。
例えば「y’=2y」です。
「微分して、2yになるような、yの式?ん??」
となりますよね。
イコールの後に、yがあるので、直接積分では考えられない。
じゃあ、どうすればいいか?
1つの方法として、「∫(yの式)dy=∫(xの式)dxの形を目指す」ことで解決できます。
ザックリですが見ていきましょう。
微分方程式では、このCの扱いも大切です。
初期条件「x=☆、y=△」がわかっていれば、Cは具体的な数字が求まります。
初期条件がなければ、何でもOKということなので、Cのまま放っておきます。
このように「∫(yの式)dy=∫(xの式)dxの形」ができあがれば、解けます。
そして今回の例題のような場合、この形に持ちこめます。
変数分離形を、どのようにして∫(yの式)dy=∫(xの式)dxの形に持ちこんでいくのか?
具体的には、わかりやすいと思うので授業動画で見ていきましょう。
…
理解できましたでしょうか?
授業動画内で紹介した証明は、以下のようになります。
この証明がテスト問題になることは、あまりないと思います。
ので、気にならない方は飛ばしても全然OKです。
…
はい!ということで。
これにて、全て終了です!
お疲れ様でした!!
どうでしょうか?
理解できましたでしょうか??
この知識を使って、自分でもノーヒントで正解できるように。
類題を見つけて、しっかり練習しておきましょう^^
◎類題で身につけよう
中村翔(逆転の数学)
「やり方を知り、練習する。」 そうすれば、勉強は誰でもできるようになります。 机の勉強では、答えと解法が明確に決まっているからです。 「この授業動画を見たら、できるようになった!」 皆さんに少しでもお役に立てるよう、丁寧に更新していきます。 受験生の気持ちを忘れないよう、僕自身も資格試験などにチャレンジしています! 共に頑張っていきましょう!